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救急現場の重症度予測 三重大がシステム開発
要約
三重大医学部附属病院の循環器内科が、救急現場で急性冠症候群の重症度を判定するシステムを開発中です。2013年開始のレジストリで症例は約1万件に達し、死亡率は改善。クラウドファンディングで資金を募り、目標を上回る資金が集まっています。
本文
三重大医学部付属病院の循環器内科が、急性心筋梗塞や不安定狭心症など急性冠症候群(ACS)患者の救命率向上と予後改善を目指し、救急現場で重症度を予測する新たなシステムを開発しています。背景には、早期に積極的な治療を行えば救命率が高まるというレジストリの分析結果があります。救急隊が現場で得る年齢、性別、心拍数、血圧、血中酸素飽和度などを使って高リスクを判定し、専門施設への搬送判断につなげることを想定しています。あわせて、気象データと過去の発症データをAIで解析し、発症リスクを知らせる予報システムの構築も目指しています。
現時点で分かっている点:
・開発主体は三重大医学部付属病院の循環器内科で、県内17の医療機関と連携している。
・2013年からの「三重ACSレジストリ」で登録症例は約1万例に達し、発症から30日以内の死亡率は2013年の46.3%から2022年の28.4%へ低下している。
・救急隊が現場で取得するバイタル情報や救急車内での心電図伝送を活用し、重症化予測アルゴリズムを組み込む方針である。
・研究とシステム開発の資金はクラウドファンディングで集めており、目標600万円を上回る約1700万円超が集まっている。募集はCFサイト「レディーフォー」で20日まで続く。
まとめ:
救急現場での重症度判定システムは、搬送先の優先判断や治療開始までの時間短縮につながることが期待されます。気象情報を使った予報システムの実装も検討されていますが、運用方法や効果の詳細は今後の検証や発表を待つ必要があります。クラウドファンディングの継続とともに、今後の公的な発表や研究成果が注目されます。
