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福島で宇宙産業を育てる動き
要約
福島イノベーション・コースト構想の下、インターステラテクノロジズが南相馬市に東北支社を開設しました。地元企業との調達を進めつつ、小型ロケット「ZERO」などの開発を進め、地域の雇用や人材育成に関わる動きが広がっています。
本文
東日本大震災と原発事故から15年を経て、福島県では新産業創出を目指す福島イノベーション・コースト構想が進んでいます。その中で、インターステラテクノロジズ(IST)が昨年12月に南相馬市に東北支社を開設し、製造や試験拠点を整備しています。地元のものづくり基盤や公的な試験施設を生かし、民間の宇宙関連事業の集積が進みつつある点が注目されています。人材育成や出前授業など地域との関わりにも力を入れていると伝えられています。
進出の背景:
・ISTは南相馬市に東北支社を開設し、製造や試験の拠点としたこと。
・浜通り地域には航空関連のものづくり基盤やIHIの工場などがあり、部品供給の素地があること。
・南相馬の福島ロボットテストフィールドを使い、フェアリングの分離試験など大型部品の室内試験を行っていること。
・補助金を活用し、当初はアビオニクスや胴体構造、燃料タンクの一部を開発し、24年以降は発射台や台車など地上支援システムの開発に充てていること。
・部品の多くを地元で調達している一方、CFRPなど一部部材は国内でも扱える事業者が限られること。
・トヨタ自動車の子会社から70億円の出資を受け、小型ロケット「ZERO」の開発や顧客獲得が進んでいること。
まとめ:
福島での民間宇宙産業の集積は、地元企業への発注や試験設備の活用を通じて雇用や人材育成に関わる影響が期待されています。一方でCFRPなど一部部材の調達先が限られる課題や、政府が掲げる年30基規模の打ち上げ目標に向けて供給網を育てる必要がある点も示されています。今後の具体的な拡大のスケジュールや公的な予定は現時点では未定です。
