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ECB、25年も赤字計上
要約
欧州中央銀行(ECB)は2025年第1四半期にポートフォリオのリバランスでドル建て資産の一部を売却し、約9.09億ユーロの利益を全額円建て資産に再投資しました。通年では2025年に13億ユーロの損失を計上した一方、今年か来年の黒字化を見込むとしています。
本文
欧州中央銀行(ECB)は2025年第1四半期に外貨準備の目標配分に合わせるリバランスの一環として、保有する米ドル資産のごく一部を売却し、得た収益を全額日本円建て資産に再投資したと発表しています。売却は昨年4月の米国の関税方針発表前に行われたと伝えられています。通年では2025年に再び財務損失を計上しましたが、今年か来年には黒字化を予想しているとしています。量的緩和で購入した債券の残高や超過流動性の影響で損失が長期化している点も報告されています。
報告の要点:
・2025年第1四半期にドル建て資産の一部を売却し、約9億0900万ユーロの利益を得て全額を円建て資産に再投資した。・売却前後でドル建て保有高は約519億ドルから509億ドルに減少、円建て保有高は約1兆5000億円から2兆1000億円に増加した。・ユーロ建てで見るドル比重は83%から78%に低下しており、一部はドル安の影響とみられる。・2025年の通年損失は13億ユーロで、前年の79億ユーロから縮小したが、引当金を計上していない状態で約105億ユーロ相当の損失を繰り越している。・量的緩和で買い入れた債券のうち多くは各国中銀が保有しており、ドイツ連邦銀行などが大きな影響を受けている。
まとめ:
ECBの発表は外貨配分の調整とそれに伴う為替資産の組み替えを示しています。財務面では2025年に損失を計上したものの黒字化を見込んでいるとされ、損失の相殺や引当金の積み上げには数年を要する可能性があるため、配当再開の時期は現時点では未定です。
