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Coinhive無罪判決が示した線引き
要約
最高裁はCoinhive事件で被告の無罪を認め、ウイルス罪の「不正性」について従来より限定的な判断基準を示したと評価されています。判例は社会的許容性を指標に挙げ、反意図性より不正性に重みを置く傾向が出たと伝えられています。
本文
最高裁判所はCoinhive事件の上告審で、高等裁判所の有罪判決を棄却し無罪を言い渡しました。この判決は、ウイルス罪(不正指令電磁的記録に関する罪)について最高裁が示した初めての判断例とされています。問題の中心は、どのようなプログラムが刑事罰の対象となる「不正」なのかという線引きです。専門家らは判決が一定の判断指標を示したものの、完全にあいまいさを解消したわけではないと指摘しています。
判決の要点:
・最高裁はWebサイトに採掘用プログラムを置いた行為について、被告の無罪を認めた判断を示しました。
・本判例はウイルス罪に関する最高裁判断として初めての事例です。
・判決文は「社会的に許容し得ない」という表現を示し、社会的許容性が不正性の判断指標になると解釈される点を示しました。
・Coinhiveの仕組みを巡り、サイト運営者が閲覧を通じて利益を得る形態を問題としない記述があり、Web広告と影響が同程度と判断した点が挙げられます。
・判例は従来の「反意図性重視」から「不正性重視」への判断の重みの転換を示したと評価されています。
まとめ:
最高裁判決は、技術的に賛否が分かれる新たな仕組みを直ちに犯罪とすることを否定する方向性を示したと読めます。エンジニアリングやウェブ収益化の領域で、どの範囲が刑事罰に該当するか判断する際の一つの指標になり得ますが、線引きのあいまいさは残ります。今後の行政対応や社会的議論の動向が注目されますが、現時点では未定です。
